テクノロジーで社会課題を攻略せよ!SOCIAL FIGHTER AWARD #1 に参加しました

 「テクノロジーで社会課題を攻略せよ」がコンセプトのアワード SOCIAL FIGHTER AWARD に参加しました。

socialfighter.jp

今回初開催となるアワードで、テーマは「学校にある課題を攻略せよ」でした。4月から募集が始まり、7月末に締め切り、8月末にファイナリストの発表、そして9/17に決勝戦という長丁場のアワードになります。期間が長い分、アイデアだけでは応募できず、しっかりとプロダクトを作りこむことが推奨される点が通常のハッカソンやアイデアソンとは異なる部分だと思います。個人的にはこの部分がこのアワードの良い点だと思っていて、ファイナリストの方々の作品はどれも完成度の高いものでした。

私の応募したプロダクト

 Smart Class Room という AWS IoT Enterprise Button を用いた Web アプリを作りました。小学生はトイレに行くのも友達にバレたくないくらい多感な時期です。そんな時期に手を上げて質問したり、分からないことを先生に伝えるのは難しい。でも分からないままだとどんどん授業がつまらなくなる。そんな少しシャイな小学生を悪循環から救うプロダクトです。

 IoT Button を押すことで「分からない」を先生に伝え、先生はそれを見ながらインタラクティブに授業を進めます。また、集めた「分からない」情報から先生や親御さんの早期のフォローアップを促します。結果として「分からない→でも質問できない→どんどん分からなくなる→勉強はつまらない..」という悪循環に陥る前に、子供を助けてあげることができればと考えています。

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 余談ですが、バックエンドはしっかりとサーバーレスに仕上げています(笑)

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私が好きだからこの構成にしたのもあるのですが、それだけではなく、社会問題に対するプロダクトは、

  • 安価であることが求められる。とはいえ、継続するために赤字ではだめだと思うので、コストを少しでも下げる必要がある。
  • 打ち手が正しいかはやってみないとわからない(わかるなら誰かがやっている)ので、素早くスモールスタートし、失敗と改善を繰り返せる必要がある。

という特徴があると思っているので、サーバーレスは非常に相性がいいと思います。詳細な技術ナレッジについては、後日別記事でまとめていきたいと思います。

 下記に資料をアップロードしていますので、もしよろしければご覧ください。

このプロダクトを通して何がしたいか

 以前から「どうにかしたい!」と思っていた小1の壁問題の壁を削る一助にしたいです。

www.ketancho.net

プレゼンの中でも話したのですが、

  • 保育園・幼稚園時代異なり先生と直接会話できないので、子供の学習状況・理解度がわからない
  • 宿題を教えるのが結構負担になっている

といった悩みを抱える親御さんが多いようです。

 親御さんも人間なので常に100%の力で子供と接するのは難しいと思います。少なくとも私はそんなスーパーマンではありません。ただ、子供のピンチは絶対に救ってあげたい。とはいえ、ピンチに気づくことは簡単ではありません。「分からない」と子供が思っていることを親御さんが知ることで、そして授業の中でお子さんの理解度が少しでも上がることで、このような悩みを少しは取り除くことができれば、そう思っています。

結果について

 会場にいらっしゃった方の投票で決まる「オーディエンス賞」、そして大賞である「BEST OF SOCIAL FIGHTER賞」を頂きました!!やったー。

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受賞を通して、少しでも「小1の壁」問題が世の中で認知されると嬉しいです。小さい課題がたくさん積み重なって、高い壁になってしまっていると思います。そのため、今回のようなITがらみのプロダクトだけではなく、様々なソリューションがあるはずです。エンジニアだけではどうにもできない課題はたくさんあると思うので、色々な方の様々な長所を組み合わせることで、少しでも壁が低くなる未来になってほしいです。

 もちろん「なってほしい」だけではなく、そういう社会に「していく」動きをしていきたいです。オーディエンス賞をいただいたことや「こういう使い方もできると思うのですがどうですか?」「実証実験をするのであれば学校を紹介しますよ!」という声を多数いただき、多くの方が今の状況を問題だと思っていることが分かりました。このプロダクトがどこまで壁を削れるかは分からないのですが、しっかりアクションに繋げていきたいと思っています。

SOCIAL FIGHTER AWARD について

 冒頭にも書きましたが、非常に良い会だったと思います。様々なご経験をされている審査員の方々からのアドバイスが非常に参考になりました。また、こども審査員として小学生の子たちからもコメントを貰えるのですが、これがまた本当に良かったと思います。大人には(少なくとも私には)ない切り口からの質問がたくさん出ていて、私はタジタジでした。こういう多様性が社会課題を解決するのではないかなと感じた一日でした。

 運営のみなさん、このような素晴らしいアワードを作っていただきありがとうございました。第2回も開催されることを願っていますし、また応募したいと思います。また、何かできることがあれば協力させていただきたいです。本当にお疲れ様でした!ありがとうございました!

まとめ

 SOCIAL FIGHTER AWARD は素晴らしいです!ぜひ今後の動きをウォッチしてみてください!

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