社会をよくする「ものづくり」の楽しさについて

 先日 2/9(土) に開催された SOCIAL FIGHTER AWARD U-18 で審査員をさせていただきました。その中で審査員プレゼンという名目で、昨年の SOCIAL FIGHTER AWARD で作成したプロダクト Smart Classroom の紹介と、社会をよくする「ものづくり」の楽しさについてお話をさせてもらいましたので、まとめてみたいと思います。

SOCIAL FIGHTER AWARD U-18 について

 LITALICO さんが主催するワンダーメイクフェスの一部として開催された、子どものシビックテックアワードです。

wonder.litalico.jp

普段教室に通うお子さんが学校の課題をテーマにものづくりにチャレンジし、プロダクトのプレゼンをするという催しです。技術力の高さ、アイデアの切り口ともに素晴らしく、勉強になることばかりでした。

個人的には5番目に発表された「裁判の検事ロボット」がお気に入りでした。先生と生徒の意見が違うと、結局は先生が勝ってしまう。生徒の方が正しいこともあるので、それを平等にジャッジする仕組みがほしかった、というモチベーションとのことでした。自分にはない切り口で驚きました。

社会をよくする「ものづくり」の楽しさについて

 せっかく子どもエンジニアの前で喋らせてもらえる機会をもらったので、自分が作ったプロダクトの話だけでなく、最近自分が感じていることを共有させてもらいました。

  • 「ものづくり」を楽しむこと
  • 「誰かが困ってることを解消すること」を楽しむこと

このふたつを楽しんでもらえると、よいプロダクト、みんなが使ってくれるプロダクトが作れるんじゃないですかね、という話をしました。その場にいたお子さんは、習いごととしてプログラミングを楽しんでいるので、新しい技術を習得する楽しさは既に感じていたと思います。それに加えて、まわりの人を観察したり、まわりの人とコミュニケーションを取ることで、自分ができることと(自分が知らなかった)他の人の困っていることが紐づいて、イノベーションが生まれるんじゃないかな、ということをお伝えしました。

 この話は、入山先生の「知の探索と知の深化」の話をうかがって以来、大切にしている考え方でもあります。

www.worksap.co.jp

特にシビックテック分野では、この考え方がとても大事だと思っています。「俺には関係ない」というスタンスのエンジニアでは、自分よがりなプロダクトしか作ることができず、結果として人に使ってもらえるものにはならないと思います。

 そして、「できること」「課題思っている人がいること」に加え、自身がそれを解決したい強烈な原体験があることも大事だと思います。必ずしも自身の体験である必要はなく、家族や親戚、友人の体験を自分ごと化するでもいいと思います。そういう意味でも、まわりの人を気にかけることは大切だと思います。

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ここまでの話を上の絵を使いながら話させてもらいました。全ての円を大きくすることで、より意味のあるプロダクトを作れ、ものづくりの楽しさも大きくなるはずです。

 自分自身がシビックテックに興味を持ってから少し2年ほど経ち、考え方も変わってきたと思います。とはいえ、まだ具体的な成果を出せたわけではないので、今後も真摯にやっていかねばと改めて感じるいい機会になりました。貴重な機会を頂きありがとうございました。またぜひ参加させてください!