AWS認定試験の対策本を書きました

 2冊目の技術書を書きました!タイトルは『AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト』で、名前の通りAWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトという資格試験の対策本になります。発売は2019/4/20です。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

  • 作者: NRIネットコム株式会社,佐々木拓郎,林晋一郎,金澤圭
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2019/04/20
  • メディア: 単行本
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この記事では、

  • どんな本なの?
  • こんな方にこんな風に読んでいただきたい!という私の想い

のふたつについてご紹介したいと思います。

どんな本なの?

 まず、目次を元に本書のざっくりとした流れを紹介します。本書は、

  • AWSの認定資格の紹介(1章)
  • AWSの各サービスの紹介(2~12章)
  • アーキテクチャ設計のベストプラクティス(13章)
  • 問題の解き方と模擬試験(14章)

の4部構成になっており、ただサービスの知識を詰め込むだけではなく、それをどのように使うか、使うときは何に気をつける必要があるかを解説しています。

第1章 AWS認定資格
第2章 グローバルインフラストラクチャとネットワーク
第3章 ネットワーキングとコンテンツ配信
第4章 コンピューティングサービス
第5章 運用支援サービス
第6章 ストレージサービス
第7章 データベースサービス
第8章 セキュリティとアイデンティティ
第9章 アプリケーションサービス
第10章 開発者ツール
第11章 プロビジョニングサービス
第12章 分析サービス
第13章 AWSのアーキテクチャ設計
第14章 問題の解き方と模擬試験

本書を活用していただくことで、試験にパスするだけでなく、試験勉強を通してAWSの総合的な力を高めることができると考えています。

 また、学習の指針や問題を解くときに考えることについても紹介しています。例えば、下記のようなページがあります。

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AWSを使いこなすには机上での学習だけでなく、実際に手を動かすことが重要です。しかし、初めてAWSを使う方の中には何からはじめていいか分からない、という方もいらっしゃると思います。そのような方への指南として、「本書で概要をつかむ」→「AWS公式ドキュメントで詳細を調べる」→「実際に手を動かす」→「本書で次のサービスの概要をつかむ」→... というサイクルで学習することをおすすめしています。

 さらに、各章の練習問題や、模擬試験を通して、理解度を確認できるようにしています。問題の回答には、「どのようにその問題を解くか」という考え方についても言及しています。これはただの試験攻略法ではなく、「アーキテクトがどう問題を読み解いていくか?」「そのときに考えていることは何か?」を言語化したものになります。ただ試験をパスするだけでなく、「アーキテクトが何を考えて設計しているか」を練習問題・模擬試験を通して読者に共有したい、というのが著者の想いです。

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こんな方にこんな風に読んでいただきたい!という私の想い

今年はAWSを使えるようになるぞ!な方

 年々、クラウドサービスを使いこなせるエンジニアの需要が高まっています。特に、AWSを用いる案件は増えており(著者の体感ですが)、「AWSを使える」「AWSの設計ができる」と言えると、社内外での機会が広がると思います。

 AWSは個人でも学習することができるのですが、その力を客観的に評価してもらうのに一番よいのが資格取得だと考えています。私自身、3〜4年前にやりたい仕事に手を上げたときに、お客さんは私がAWSとJavaの資格を保有していることをひとつの理由として、採用を決めてくださいました。一緒に仕事をしたことがある方へは日頃から技術力をアピールできると思いますが、初めて関わる方に自分を売り込むときに、資格はとてもよい武器になります。

 本書では、資格を取るためのサポートを全力でさせていただきます。また、資格取得だけでなく、その先に繋がる実践力を養っていただける構成にしています。この両方の意味で「AWSを使える」ことを目指す方は、ぜひ本書をお手にとってみていただきたいです。

既にAWSを使っているけど、アーキテクトとして幅広い知識をつけたい!な方

 既にAWSを業務で使っている方にも資格取得はおすすめです。ご存知の通り、AWSには非常に多くのサービスがあります。業務では、その中の一部のサービスのみを使うことが多いと思います。どのサービスを使うかはシステム要件・特性によって決まるので、業務だけでは担当範囲を超えるサービスを知る機会が乏しいと私は感じています。勉強会に参加したり、独学で新しいサービスを触ることで知識の幅を広げることができますが、資格取得に挑戦することでも同じように知識を得ることができると思います。

 ソリューションアーキテクト(アソシエイト)の学習をすることで、これまで業務では使う機会のなかったAWSサービスを知ることができます。業務による知識獲得が「狭く深く」だとすると、この資格勉強による知識獲得は「広く浅く」なイメージです*1。これまで知らなかった/使ってこなかったサービスに出会うことで、「今運用しているシステムに、このサービス使えないかな?」「次の案件でこれを使うことを提案しよう!」といったアクションに繋げることができると思います。

 システム開発を進める上で、チーム内にこのような幅広い知識を持つアーキテクトがいることはとても重要です。サービスをうまく活用することで、工数を浮かしビジネス的に意味のあるコア機能の開発にリソースを割いたり、リリースのタイミングを早め、エンドユーザーからのフィードバックを早く受け取ったりすることができるからです。前述しましたが、本書は資格勉強を通じてアーキテクトとしての勘所を学ぶことができる構成にしています。アーキテクトとして幅広い知識をつけ、エンジニアとして活躍を目指す方の支援ができればと考えております。

まとめ

 2019/4/20発売のAWS資格対策本の紹介をさせていただきました。本書が皆様のお役に立てることを切に願っております。よろしくお願いいたします。

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト

  • 作者: NRIネットコム株式会社,佐々木拓郎,林晋一郎,金澤圭
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2019/04/20
  • メディア: 単行本
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*1:自分で書いておいてアレですが「浅く」はない気もします。それなりに「深く」学ぶ必要があります。業務でガリガリ使うことに比べれば浅め、くらいの意味だと思っていただけると。