NPO法人フローレンスさんのイベントに参加してきました。
フローレンスさん遊びに来た😀
— ちゃんけ (@ketancho) 2018年5月9日
参加に至った経緯
以前から、「こども宅食」事業の話を伺ったり、男性社員の方から育休の話を聞いたりと、フローレンスで働く(に関わる)方々と喋らせていただく機会がありました。皆さん個性的で魅力的な方が多く、どんなお仕事をしているのか、どのような働き方をしているのか興味がありました。また、下記の記事にも書きましたが、小1の壁問題に取り組みたいと思っている私にとって、
社会問題を事業にするスペシャリストな方々と話せるチャンスと思い、イベントに参加させていただきました。
イベントで印象に残ったこと
期待していた以上に面白いイベントでした!全て書くと長くなってしまうので、幾つか印象に残ったことをメモしていきたいと思います。
社会問題に対してまずは「小さな解」を作る。それを「自分たちで」「小さい事業にして」試してみる。上手くいったら、自治体や国を巻き込んで「政策」を作っていく。
フローレンスさんのストラテジーとしてこのような説明がありました。具体的な事例として、小規模保育を広げたときの動き方も紹介していただきました。元々、20名以上受け入れられない保育園は認められていなかったが、まずは1つの区(江戸川?江東?)を口説き落とし、やってみる。それを全国に少しずつ広げていく。今では2,000を超える小規模保育園があるそうです。すごいですよね。小規模保育は働く側にもメリットがあるため、求人が殺到したそうです。「まずは自分たちでやってみる」ことで、こういうことに気がつけるのですね。
「いいやり方」が見つかったら、それをパクってもらいたい
パネルディスカッションで、4名の社員(皆さんエンジニア!)の方のお話を伺いました。「民間とNPOの違いは感じますか?」という質問の中で、「もちろん最低限の利益は求めていて事業として成り立つかはNPOでも意識している。ただ、うまいやり方を見つけた時に、民間ではそれを自分たちで(独占的に)広げていくようにするが、我々はむしろ色んな企業にやり方をパクってもらいたいと思っている。それが社会問題を解決することに繋がるなら。」という回答がありました。(私の意訳になっているので、意図と異なっていたらすみません。。)
民間企業で働く私にはとても新鮮な考え方でした。冒頭に書いたように「小1の壁」について考えているのですが、新規事業を考える時はいかに「参入障壁の高さを作れるか」を考えるようにしています。自分たちが作った事業が、他の企業にも真似されてしまうのであればすぐにレッドオーシャン化し、結果として利益を生むのが難しくなるからです。社内にある独自のデータを使ったり、特許のある技術を上手く使うことで、他との差別化を図ります。
この考え方は間違っていないと思うのですが、新規事業を生み出すハードルのひとつになっていると思います。企業にもよると思いますが、「うちの強みを活かしているか?」という問いに答えられない事業は社内で弾かれてしまうので(上の人からしたら当然の考え方だと思います。あしからず。)、結果として新規事業の弾が減ってしまいます。「小1の壁」についても、もし今の会社でやるならここが一番難しいところだと悩んでいます。フローレンスさんには、「他の企業に真似されるロールモデルを作っていこう」という想いがあるからこそ、社会問題の解をスピード感を持って世の中に届けられているのではないかと感じます。この考え方を知れただけでも、このイベントに参加した甲斐がありました!
転職直後は金銭面で少し苦労したが、昇進して改善できた。
私と同じように SIer 勤めだった方がこのようなことをおっしゃっていました。ここには書きませんが、生々しいリアルな話も聞けたのがありがたかったです(笑)
副業をしている人も多いそうですが、「金銭的な意味で副業している人はほぼいない認識で、やりたいことをやっている人ばかり。」とのことでした。
「出会いは駒崎さんの本」
フローレンスに転職された理由として、駒崎さんの本を挙げられてる方がいらっしゃいました。実は、全く同じ本をGW前に紹介されていたので、すぐに読んでみようと思います。
- 作者: 駒崎弘樹
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2015/04/03
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エンジニアとして何かできることがあるか?
サイボウズの人事の方が副業としてフローレンスに所属しているとのことでした。エンジニアもそのような関わり方ができるんですかねー?と社員の方と話したのですが、可能性はありそうな感じがしました。今の勤め先が副業NGなので、まずはこの制度をどうにかする必要があるのですが。:(
以前、別の NPO 法人に勤めている方と話しているときに、「社会問題のことを考えるときに、それに近い人(NPOの人)に話を聞くのはいいことだ。でも、同時に何を返せるかを考えた方がいい。どの団体もエンジニアや IT スキルを求めているので、そういう面で支援することから社会問題に携わってみるのがいいんじゃない?」と言われたことがあります。本当にその通りだと思います。自分に何ができるのか、改めて考えてみようと考えています。
まとめ
とても良いイベントでした。実は申し込みが遅れてキャンセル待ち状態だったのですが、直前に電話して参加させていただくことになりました。ご担当の方、無理を言ってしまいすみませんでした。でも、本当に参加できてよかったです。
今後もこのようなイベントを開催されるとのことでしたので、ご興味がある方はぜひ参加してみてください。きっと少なくない学びがあるはずです!