ヨーロッパの「おいしいアイディア」を学び、UXデザイン力をつける

 先日、下記の記事で「仕掛学」という本について紹介しました。エンジニアの方で「最近UXデザインってよく聞くけど、つまりなんなの?」と思っている方には持ってこいの内容でした。

www.ketancho.net

今回は、UXを学ぶシリーズの第二弾として「おいしいアイディア【ヨーロッパ編】」という本を紹介します。ヨーロッパののクリエイターやデザイナーの方が、どのような思考でアイディアを思いつき、サービスに落とし込んだかがまとめられています。

実は、会社の後輩くんに「仕掛学」を紹介してもらったのですが、この本も同じ後輩くんからの紹介です。コンパクトにまとめられていて、1日で読み切れる内容になっています。UXデザインは「センス」や「思いつき」勝負ではないことが分かるいい本だと思いました。Kindle Unlimited の1ヶ月無料枠で読めるので、UXデザイン、サービスデザインのノウハウを貯めるにはうってつけの本だと思います。

クリエイターの思考パターンが大量に解説されている本

 ヨーロッパで新しいサービスをローンチした方々にヒアリングした内容がまとめられています。プロダクトの紹介と、そのデザイン過程がペアとなり、大体1プロダクト5ページ前後で、約20のサービス・プロダクトが紹介されています。例えば、オランダのリサイクル袋 goedzak について、

というような形で紹介されています。他に面白かったプロダクトとして、

こちらが挙げられていました。「クリロナとメッシはどちらがいい選手だと思いますか?」という質問が書かれていて、自分が賛成だと思う方の灰皿に吸い殻を入れるというプロダクトです。この例は非常に有名ですが、そのできた経緯についてはこの本で初めて知りました。

とのことです。

  • 現場に行くこと
  • 直接的な解決にこだわらないこと
  • 思わずxxをしてしまう二重のアイディアにすること(ここは仕掛学とまさに同じ!)

という考え方で生まれたプロダクトだったとのことです。

気になったフレーズ集

 個人的にアイディエーションをするときに意識したいと思ったことをツラツラまとめます。

特に1番最初のフレーズは印象に残りました。「うまい!」と思えるアイディアを溜めておいて、それに自分が得意なこと・好きなことでアレンジすることで新しいサービスを生み出していきたいところです。読んだ本をこのような記事にしていくことも、良いアイディア(≒のちのちコラボできるかもしれないアイディアが)の蓄積に繋がっていると信じています。

昔やった面白いアイディエーション手法

 この本を読んでいて、

という内容がありました。(「もし〜だむたら?」→「もし〜だったら?」ですねw)ツイートにもあるように、アイディア出しのためのカードゲームがよくできているものがありおすすめです。私がやったことがあるものが残念ながらAmazonにないのですが、似たようなものを幾つか紹介します。

ブレスター

ブレスター

智慧カード3

智慧カード3

まとめと心がけること

「無意識の前提を疑う」いい言葉ですね。いいアイディアを考えていきたいです。もちろん考えるだけでなく、ドンドン具現化していく2018年にしていきたいですね:)