Amazon WorkSpaces のオンラインセミナーを受講したのでそのメモです。実は WorkSpaces 使ったことがなかったのでとても勉強になりました。
個人サマリ
二種類の課金方式
利用形態によって下記の2種類の方式から選択できます。 * Monthly: 月額固定料金(フルタイムの従業員など) * Hourly: 時間課金(パートタイムの従業員など)
カスタムバンドルを作成できる
例えば、営業マン全員が共通して使うアプリケーションがある場合、WorkSpace をカスタマイズし、イメージを取得、そのイメージからカスタムバンドルを作成することが可能。営業マン個々人がアプリを入れる必要がないのは便利そう。
WorkSpaces にもベスプラアーキテクチャがある
後述します。AD連携部分とか重要そうです。
以下、メモとなります。
デスクトップ仮想化が注目される背景
- 働き方改革
- リモートワークなどによる生産性向上
- セキュリティ向上
- 持ち出しPCの紛失
- コスト削減
- PC購入コスト
- 災害リスク
これまでのデスクトップ仮想化は、初期費用の高さ、リードタイムの長さなどの課題があった。
Amazon Workspaces の特徴
- フルマネージド型のデスクトップ仮想化サービス
- データが全てクラウド側で管理されるので、漏洩リスクを低減できる
- コストメリット
- 2つの課金方式
- Monthly: 月額固定料金(フルタイムの従業員など)
- Hourly: 時間課金(パートタイムの従業員など)
- 無料利用枠あり
- 2つの課金方式
- スケール性
- オンデマンドにスケールし、グローバルに利用可能
- 東京を含む幅広いリージョン
- Amazon.com で導入されている。ユーザは最も近いリージョンに接続され、遅延が少ない。
- 複数のバンドル(インスタイプのようなもの?GPU搭載、ライセンス持ち込みなど)が用意されており、様々なユースケースに対応
- オンデマンドにスケールし、グローバルに利用可能
- オンプレミスVDIと比べ、リードタイムが圧倒的に低く、初期構築費も不要
- 方式設計不要だが、規模が大きい場合は事前にアーキテクチャデザインをすべき
利用までの流れ
- ユーザ認証のためのディレクトリを作成
- バンドルの作成(マシンスペック、Officeライセンスなど)
- 実行モードの選択
- AlwaysOn: Monthly課金になる
- AutoStop: Hourly課金になる。自動停止時間を設定でき、セッションを切ってからこの時間が経過したらシャットダウン
- ボリューム暗号化の選択
- タグの割り当て
- 起動 --> メール受信
- WorkSpaces クライアントのダウンロード(Webブラウザからも利用可能)
その他機能
- 12時間おきにバックアップされ、有事の際はそこからリストア
- WorkSpace をカスタマイズ後、イメージを取得し、イメージからカスタムバンドルを作成することができる
- 部署や役割ごとにデフォルトバンドルを作成する
- ただし、そのための要件もある(C:、 D: ドライブにアプリケーションをインストールする必要あり)
- ローカルプリンタでの印刷も可能
- MFA の設定も可能
- WorkDocs が無償で利用可能(50GBの個人用ディスク領域)
- CloudWatch で Workspaces の利用状況を確認することもできる
- WorkSpaces 用の API が提供されているので、作成の自動化も可能
WorkSpaces の最新アップデート
- デバイスのアクセスコントロール
- クライアント証明書を利用できるので、承認されていないデバイスからのアクセスを防げる
- 起動時にストレージ容量を増やすことが可能に
- WorkSpace を削除せずに、バンドルを切り替えることができるようになった
- WorkDocs Drive によって Windows のドライブマウントが可能になり、Windows ディスクを利用せずとも WorkDocs Drive を使えるようになった。(今まではそうではないsync方式だった)
- 4台のフルHDモニターをサポート
デザインパターン
- WorkSpaces 用のアカウントと、ADやその他サービス用のアカウントを分ける。
- WorkSpaces 用の 専用VPCを構築する。スケールできるように余裕を持って。
- 最小2つのサブネットを用意する。
- AD認証は VPC Peering を使って行う(今回のストーリーが既存の AD サーバを使う想定なので)
- AD を AWS サービスを使うか、EC2 上に構築するかは要件によって選択する
ユースケース
- プロジェクト向け
- 早急に立ち上がったプロジェクト
- 終わったらリソースはいらない
- チームがスケールする可能性あり
- 開発者向け
- 海外オフショアに開発を依頼したい
- ただし、海外のエンジニアのローカル環境にデータを置きたくない
- クラウド環境に社内システムが移行した場合
- ローカル環境 <----> クラウド のネットワークコストを低減させることができる