Google Tag Manager のプレビュー機能を使って、自分のサイトアクセスをPVにカウントしないようにする

 この記事は Google Analytics Advent Calendar 2017 - Qiita の13日目分です。

 このブログは、 Google Tag Manager(以下、GTM)経由で Google Analytics(以下、GA)にアクセスデータを飛ばすようにしています。最近、自らによるアクセス、特にブログ執筆時の「プレビュー機能」によるPV増加をフィルターしたいなと感じておりました。本当は自らのアクセスを全て止めたいのですが、IPアドレスが常に変わってしまう可能性があるため、まずはこのはてブの「プレビュー」によるPVだけでもフィルターしようと思います。

 この記事を読んでできるようになることは下記の通りです。

  • GTM のプレビュー機能を使い方が分かるようになります
  • はてブのプレビュー機能によるPV増加を防ぐことができるようになります

※ この記事では、GTMの「プレビュー機能」と、はてブの「プレビュー機能」が出てきますので、混同しないように気をつけてください。

GTM の「プレビュー」機能を用いて、現状を確認する

GTMのプレビューモードを有効化する

 GTM のプレビュー機能を用いると、ブラウザ上のアクションごとに、「今の動作はトラッキングされた」「されなかった」を把握することができます。まずは、この機能を有効化していきましょう。GTM 画面を開いてみてください。上部に下記のような部分があると思います。

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こちらの「プレビュー」ボタンを押下すると、GTMのプレビュー機能が有効化されます。

 機能が有効化されたら、下記のような画面にかわります。プレビューをやめたいときは、「プレビューモードを終了」としてください。

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プレビューモードの動作を確認する

 では、トラッキング対象のページに遷移してみましょう。私の場合は、はてブの記事を書く際の「プレビュー」機能によるトラッキングを止めたいので、まずはこの機能で画面遷移してみます。すると、下部にGTMのプレビューが表示されます。その中の Page View を見てみると、 Tag Fired On This Event という中に、「GAユニバーサル アナリティクス」と表示されていることがわかります。これはトラッキングの対象になったことを意味しています。

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 実際に GA の画面を見てみると、トラッキングされていることが分かると思います。

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GTM の設定を変更する

 「全ての PV をカウントするが、はてブのプレビューモードによる PV のみは除外する」という条件で、PVカウントするように GTM の設定を変更していきます。

GTM のプレビュー機能で現状を分析する

 まず、GTM プレビュー機能で、先ほどのトラッキングの詳細を確認していきます。 Page Path/preview となっていることに着目し、この条件を満たしているときは、トラッキングしないようなトリガーを作成します。

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独自トリガーを新規作成する

 「トリガー」タブから新規でトリガーを作成します。トリガーの発生条件を「一部のページビュー」のみに限定し、下部に除外条件を書いていきます。ここには、「この条件を満たすときだけトラッキングする」というような定義を書くことも可能です。

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タグの設定で、トリガーを変更する

 続いて、タグの設定から、トリガーを上で作成した独自トリガーに変更します。

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GTMの設定変更を公開する

 下記の右上の「公開」ボタンから、設定変更を繁栄させてください。

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対象画面に遷移して設定を確認する

 正しく設定できているか確認していきます。ここでも、GTM のプレビュー機能が役立ちます。

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このように Tag Not Fired On This Event となっていれば成功です。念のため、プレビュー画面以外では正しく PV カウントされることは確認しておいてください。また、GTM のプレビュー機能も無効化しておきましょう。

まとめ

 GTM の機能を使って、きめ細やかなトラッキング設定をすることができます。また、その設定をする際に GTM のプレビューモードが非常に役に立つことも分かったと思います。サイトの改善サイクルを回すためにも適切なトラッキングができるようにしておきましょう!