デザイナーの考え方を学ぶ勉強会に参加しました

 UIデザインの勉強会に参加してきましたので、簡単なまとめです。各社さんの発表について、それなりに詳細にメモを取ったのですが、写真撮影禁止だったりとクローズドな雰囲気も感じましたので、自分の学びにしていきたいことだけ簡単にまとめておくにとどめます。

どんな勉強会?

recruit-lifestyle.connpass.com

 リクルートライフスタイル(RLS)さん、Y!さん、freeさんのデザイナーの方々が、マクドナルドアプリのデザイン改善をテーマに考え方をご披露いただく勉強会でした。デザイナーさんの視点を学ぶことで、自分がサービスデザインするときの参考にしたいと思い参加しました。

自分のアクションに繋げたいこと

まずは現地に行き、不を感じるシーンの写真を残す

 各社のデザイナーの方が共通して行っていたこととして、

  • 現地に行く
  • 利用者を観察する
  • 不になっていることの仮説を立てる

がありました。特に、現地での写真を残している方が多かったのが印象的でした。私なりの解釈としては、感覚だけでデザインを議論するのではなく、論理立てて空中戦にならないための方法論の一種なのかなと考えています。

ペルソナを作る大切さ

 現地で気付いた不を感じているペルソナに落とし込むことで、よりロジカルにデザインを進められると感じました。ただペルソナを作ればいいというわけではなく、公にされている事実に基づく調査から、利用者の割合が多い層のペルソナを設計していました。

 ペルソナを作ることも議論を地上戦に持ち込む良い手段だと改めて感じました。また、ペルソナを作った上で、再度ヒアリングすることで、仮説が正しかったか、実は間違っていたかをヒアリングしやすくなる効果もあると感じました。

コンテキストに合ったUX設計を試みる

 各社の発表で、共通して出てきたワードが「コンテキストに合う設計をする」でした。特に意識されていたのは、Push通知の配信タイミングで、ただ定期的に送るのではなく、その人が必要なときにだけ送ることで、ユーザ行動の創発を狙っていたと思います。

 たしかに、毎日定時にくるPush通知は慣れてしまう=そこからアプリに流入しないことが多いと思います。「必要なとき」の設定がなかなか難しそうですが、自分の考えているサービスにも取り入れられないか検討してみたいと思います。

パーソナライズ

 どのチームも利用者に最適化する設計をしていました。ただし、ユーザ情報を毎日取ったり、一度に大量に取ったりすると、利用ハードルが上がってしまうので、バランスが重要だと感じました。

事業側の課題も意識する

 どのデザイナーの方も、アプリ利用者だけではなく事業者(今回でいうマクドナルドの従業員)のことも意識したデザインを心がけていました。特に、「アプリ利用者の不」と「事業者の不」をリボン図で書き表し、両サイドの不をまとめて解消できるようなアイデアを考える方法は非常に参考になりました。

ツイッターファースト&インスタ映えを狙う

 ソーシャルに拡散してもらうための機能を用意することで、アプリの利用者数、現地に来てくれる人の数を増やすデザインも多かったです。このアプローチは、仕掛学に通ずるものがあると思いました。

www.ketancho.net

まとめ

 やや乱雑な文になってしまいましたが、現地に行く、ペルソナを作るあたりはどのようなサービスにも活きる方法だと思います。デザイナーさんの考え方を聞く機会はなかなかないので、此のような機会があれば積極的に参加していきたいと思います